下町ビュー

国内サッカー(主にグランパス)、社会福祉と街歩き、人について書いています。

日本代表について

個人的に日本代表にはあまり興味がありません。

南アフリカ大会はそれでも早朝に起きて応援したりしたのですが、前回は全く関心がなかった。

やはりグランパスから選手が選ばれていないといまいち熱が入らないですね。逆に98年大会なんて、自分ところのクラブから代表が選出(平野孝)されたもんですから、途中出場でも交代選手として待機した時点でとても緊張しました。あの時の感覚はこれからなかなかないでしょうね。

 

今年はW杯イヤー。

イタリアが予選敗退しましたが、現時点で出場が予想される大物選手の大怪我等の話は聞きません。

さて日本代表は大会2か月前というタイミングでハリルホジッチを解任、西野朗氏を後任に充てました。

予選から、むしろアギーレ以降からほとんど代表に興味もなく結果のみ追っていたので是非もありませn。

ただ、これで日本サッカー協会としてはどんな結果でも、いや、最低の結果であっても「致し方ない」として責任追及は避けられるものと思います。

 

サッカーとは全く関係ありませんが日本の政界は悲惨な状況であることは周知のことと思います。

微かに被るなと思ってしまいました。すみません。

 

ハリル解任最大の理由は選手達とのコミュニケーション不足と田嶋氏は上げています。ハリルはそのような事はなかったと主張。

組織、現場レベルでのコミュニケーションをはじめとする評価は他者評価となるし、監督と選手の国籍が違えば内容を問わず、上手くいってないのでは?と客観的評価をされても仕方ありません。

 

監督とある特定の選手、特に強い個性を持つ選手が代表漏れをすることはよくあります。98年大会フランスでカントナという当時のジダン以上のカリスマを当時のフランス代表監督ジャッケは代表に入れませんでした。

結果、花開く間際だった次代のカリスマ、ジダンは花開き、より一層の輝きを放ち、さらに優勝。結果で周りを黙らせた。主観客観問わず最高の結果を出したので文句のつけようがない。

同じく98年大会、準優勝だったブラジル。当時既に最高の選手と評されていたロナウド。その相方として最も優れていたこれまた最高のタレント、ロマーリオを外した。代表に帯同してたジーコの判断が大きかったように思いますが、優勝という最高の評価を勝ち取れず、決勝戦の直前にロナウドが精神的に不安になった等の情報が伝えられたため、監督のザガロ氏は批判も受けました。

 

かなり脱線しましたが、列強と呼ばれる国を代表する選手でも、その強すぎる個性を組織に還元できないと監督が判断すれば、還元する力量を監督自身が持っていようといまいと、外して臨むことは当然の仕事と言えます。

なんとなく他国の個性ある選手は監督と上手くいかなければ、個性の通りに「何故俺を呼ばない?」と主張します。

 

日本人は言わない。

今のチームの主軸と目された本田、香川、岡崎の代表落ちは物議を呼びました。しかし、パチューカで結果を出した本田は結果を出して再招集されました。香川はクラブで化を残せていない。岡崎は招集されていた時からハリルの中であまり評価は高くなかった。

一部の選手と監督が上手くいっていなかった、というのは上手くいっていないチームには大体発生する事象。

日本でプレーする代表選手達から「上手くいっていなかった」という声は上がっていない。

けどもハリル氏は先日の会見で自分から「2人の選手が働きかけた」と「思い込み」と判断されても仕方ないことを発表してしまった。

 

私の見解ですが、テストマッチでの結果を以て解任と判断せず、非常に微妙な理由、“コミュニケーション不足”という、ほぼ4年かけて解任理由がそれか、と非難されて仕方ない理由で解任してしまった日本サッカー協会は日本の政界同様、説明が下手と世界から評されて然るべきですね。

 

ハリル氏とすると、自分は決戦直前一か月でチームを仕上げるタイプの監督であると自己評価をしています。

日本サッカー協会も、当人が主張する持ち味を理解しての解任でないと話になりません。ここに、W杯での結果が最低でも言い訳ができる箇所を自分たちから作ったと言えます。

 

8連敗を喫しているグランパスの風間監督。

通年をかけて、約10か月かけてチームを作ると言っています。今のところクラブはその主張を信じ、慌てている様子を良い意味で晒していません。

 

ハリル氏と風間監督の示すサッカースタイルは似ていない。しかし自分の哲学をもって仕事をするタイプなのは同じ。

風間監督はフロンターレでも「改革(笑)」と嘲笑される時期があったように思います。5年を終えての結果と評価は周知の事実。

 

ハリル氏は以前リーガ1、PSGだったかな?選手との不和、を理由に解雇されています。それでも手腕を買われてオファーは絶えず、ブラジル大会ではアルジェリアを決勝トーナメントに導いた。その結果を買っての抜擢だったのにね。

 

 

監督を西野氏にして、本大会では堅守速攻、アトランタ五輪で披露した現実さ、永井・川又というショートカウンターで能力を発揮する選手に懸けるしかなかったグランパスでのスタイルを本大会で用いるのは間違いないでしょう。

 

 

W杯での結果がどうであれ、サッカー日本代表への声は良くも悪くも変わらない気がします。田嶋会長に対して説明責任や任命責任を求める動きも起こらないでしょう。

 

W杯出場を逃したイタリアサッカー協会は糾弾されて会長&監督が姿を消しました(かなり遅かったけど)。列強国にも必ず協会が批判され、問題視される時期はありました。その結果に対してかなりのスパンをかけて改善に取り組んだ結果が出ているのが2006年ドイツ大会以降のドイツ、今大会を迎えるフランスだと思います。

 

なにかと誠実さと組織化されていることが評価される日本サッカー(Jリーグにくる外国人選手が良く言う)は今後どう評価されるでしょうか。

 

グランパスの監督も務めた事がある点にから、ちょっとだけ楽しみにしてみます。