下町ビュー

国内サッカー(主にグランパス)、社会福祉と街歩き、人について書いています。

クリンスマン氏 日本代表監督就任否定

日本代表の後任監督人事が局所的に賑わっている模様。

スポニチが「次期監督クリンスマン決定的」と報じ、それに関連する報道がされました。ギド・ブッフバルト氏が入閣、や、ヘルツォーク氏入閣か!など。

 

7/7の夕方の報道で本人がSNSで報道否定と出ました。

正直、これらの報道で一喜一憂する方は少ないのでは?と思っています。

私はそうです。

 

ユルゲン・クリンスマンは元ドイツ代表の名FW。キャプテンも務めていました。個人的に海外の選手で一番最初に好きになった選手です。

94年W杯からです。黄金の隼、と表現されていた記憶があります。クリンスマンに憧れて背番号18を選ぶ選手もいたと思いますね。

 

現役引退後渡米。しばらく音沙汰なく、ドイツで開催されるW杯に臨むドイツ代表の監督に就任。結構驚きました。クラブチームでの監督経験もなかったですしね(その後にバイエルン監督に就任)。2006年W杯でドイツは3位。

 

ドイツ代表はユーロ96で優勝以降、選手の新陳代謝が進まず、ユーロの選手を中心としたまま98年フランスW杯に臨むも華々しい結果な残せなかった。さらにユーロ2000では惨敗。当時の代表監督が誰だったのか思い出せないほどインパクトもなく、新戦力の台頭もなかった。リーグ内でミハエル・バラックやセバスチャン・ダイスラーといった選手が将来を嘱望されていた時期。

しかしこの低迷期にドイツでは確実な選手育成がされていたのだ…。

 

2002年日韓W杯ではGKカーンの活躍もあり準優勝でしたが、何となく古き世代の最後の華、という感じが強かった。準優勝しながら低迷期とするのも恐縮ですが、、

そんな低迷していたドイツの監督にクリンスマン

誰もが指導力に疑問は抱いたでしょうが、人格者クリンスマンに期待はしたのではないでしょうか(少なくとも監督キャリアはスタートしていたマテウスよりも)。

当時からモチベーター、アメリカのスポーツ医科学を積極的に取り入れているという報道は目にしていました。不安視されていた戦術面に関しては最強の参謀であった現代表監督のレーヴが担っていたことが後にはっきりと判りました。

 

そうすると、ドイツ協会は代表チームのイメージを一新、アフター2006を想定してクリンスマンを起用したのでは?

 

そこで日本サッカー協会です。

クリンスマンの指導者としてのスペック、パーソナリティを理解してはいるはずです。そして何より、華がある。そこを狙っての招聘でしょう。

ハリル監督時代の日本代表は近年かつてない程、スポーツ興行コンテンツとして低迷した。ハリル解任の理由の一つとして単純に競技面だけでなく、マーケティング面からの判断も大きくあったと推察します。

一部でメインスポンサーのアディダスが自社のシンボルでもあった香川を招集しないことが原因、興行コンテンツとしての低迷は電通も良くは思わなかったのは当然。

田嶋幸三氏は「コミュニケーション」の問題とまとめましたが、解任決定の要素の一要因にそれらピッチ外の要素もあったのは間違いない。

 

西野監督が想定以上の結果をもたらした。当然協会も慰留はしただろうが西野氏が拒否。他を当たる必要が出た。賢明なサッカー協会のトップであれば「継続路線」として内部昇格、五輪代表監督の森保氏を登用させたと思います。

 

それがクリンスマン!!

路線もくそもない。協会からクリンスマンに関するコメントは一切ないので何を考えているかわかりませんが、グランパス顔負けの継続性の無さ。

日本サッカー協会のイメージ戦略のためのクリンスマン

 

安直極まりない、これぞサッカーゲーム、リアルサカつく。

日本人ではなく、海外、特に欧州の監督起用は現在のJリーグの開催時期に対する持論(秋春制移行)のバックが欲しいからと勘繰ります。

 

とりとめなく書きました。

とりあえず私は、自分が憧れた海外選手が日本代表監督の候補に挙がる時代がきてしまったのか、という時間の流れにとまどいつつ、ライカールトだったら反応も違ったのかな、という自問自答に揺れています。