下町ビュー

国内サッカー(主にグランパス)、社会福祉と街歩き、人について書いています。

神戸、ベンゲルに声掛けてるってよ。

全く噂の段階ですが。


バルサ化を掲げて一年経つかどうかでこれですよ。神戸のフロントにいるベンゲルチルドレンの平野孝が口にしてみただけ、だと願いたいような。


リージョがいた頃の神戸はバルサのクラシックな部分、文化的土壌から構築するものだと誰もが思っていましたが、哲学もくそもなく目の前の結果で実質解任。


三浦淳SDはバルサ化継続を口にしていました。


ベンゲルと言っても我々が把握している限りでも3フェーズあると思います。


1つは20年以上前のグランパス。サッカーのサの字を教えるが如く「規律」を叩き込んだ。稀代の天才にして、ベンゲルが仕事に取り組めた要因たるストイコビッチがいた。彼は引退間近でもなく、暫しの休息のつもりで来たバリバリの年頃。且つ、外国人選手もCBにトーレス、MFにデュリックス、パシと自ら適材適所に選手をセレクト。


しかしながらベンゲル体制始動時は7連敗?ほどしました。内容は全く覚えていませんが、外国人選手と日本人選手のレベルの差が原因だったのかと思います。


伝説のベルサイユキャンプの後、ピクシー デュリックス トーレスというセンターライを構築、当時所属した日本人から4バックを右から飯島・トーレス・大岩・小川を選抜。大岩はベンゲルが得意とするコンバートにて能力を開眼。ルーキーでした。

MFも右から岡山 デュリックス 浅野 平野と、固定。展開の出来る浅野、スペースへ侵入できる岡山、縦への突破と一芸の左足を持った素材がいた。

FWには全権を託されたストイコビッチ、潜在能力を燻らせた小倉に、スーパサブというワードを日本に定着させた森山がいた。

下記は1995年に在籍した選手一覧である。


Pos.選手生年月日(年齢)
MF沢入重雄1963-05-08 (31)
MFパシ1964-01-21 (31)
MFストイコビッチ1965-03-03 (29)
GK伊藤裕二1965-05-20 (29)
MFデュリックス1965-10-20 (29)
DFトーレス1966-08-22 (28)
GK川口晃1967-01-24 (28)
MF浅野哲也1967-02-23 (27)
DF阪倉裕二1967-06-07 (27)
DF小杉敏之1968-06-20 (26)
FW森山泰行1969-05-01 (25)
MF中西哲生1969-09-08 (25)
MF高橋寛人1969-10-26 (25)
FW後藤太郎1969-12-24 (25)
DF飯島寿久1970-01-06 (25)
GK石川研1970-02-06 (24)
DF小川誠一1970-07-21 (24)
MF米倉誠1970-12-28 (24)
MF島村征志1971-06-03 (23)
MF川畑淳二1971-07-10 (23)
DF森直樹1972-05-05 (22)
DF平山大1972-06-03 (22)
DF大岩剛1972-06-23 (22)
MF内田利広1972-08-12 (22)
DF加見成司1972-09-03 (22)
DF清野乙彦1973-04-23 (21)
FW小倉隆史1973-07-06 (21)
DF久保政二1973-08-21 (21)
FW岡山哲也1973-08-27 (21)
MF井幡博康1974-06-25 (20)
DF谷口圭1974-07-15 (20)
MF平野孝1974-07-15 (20)
DF津島三敏1974-07-30 (20)
GK水原大樹1975-01-15 (20)
FW神田貴樹1975-08-14 (19)
GK本田征治1976-02-25 (18)
MF山上智也1976-04-02 (18)
DF加藤泰明1976-04-10 (18)
DF向島満1976-05-05 (18)
MF喜名哲裕1976-12-10 (18)
MF伊藤亘

これだけの中から上述のメンバーにプラスアルファ使われたのはDF森、MF喜名、中西程度な記憶だ。


コンパクトでシンプルな4-4-2は今でも名古屋に息づく土台に感じる。


ベンゲルの第2フェーズはアーセナルでの序盤?ベルカンプ、アンリ、ピレス、ヴィエラ…とスペシャルな選手達が揃い、というか自ら1.5流レベルの時点で引き抜きユニットとして各人がスペシャルになった。この頃も殆ど4-4-2ではなかったか。

ベンゲルといえばコンバート。サイドハーフだったアンリをセンターフォワードにしたり他にも沢山あった気がする。


ベンゲルは先見の明、選手のポテンシャルを何処で最高に発揮できるかという時点において稀有な才能のある監督だった。

選手獲得でも青田買いが基本なので恐らく強化費にあまりコストはかからず、無敗優勝した頃はスカッドも黄金期に入っていたのもあった自らの名声を高めたのだと思う。


フェーズ3だ。正直この辺は良くわからないが、青田買い先行を続けるも他クラブの大型補強効果に時間も足りなかったのだと思う。結果もついて来ず、観ていて楽しいサッカーではあったがシステムも時代とともに変化し、ベンゲルが第一線を離れる自然なタイミングだったと思う。


そして神戸のオファーである。

クラブの哲学もへったくれもない話だ。恐らくだが、フェーズ1を期待している気はする。

しかし考えて欲しい。今の神戸のスカッドベンゲルの構想するセンターラインを誰に任せるのか。CBにダンクレー?センターにイニエスタ?トップにポルディ?ビジャ?

やはりサンペールいらなかったんじゃない?


ベンゲルの下で活躍できそうなのは古橋だけだが、彼はどこに行ってもやれると思う。ちなみに藤田が残っていればセンターハーフイニエスタと組ませたのではないか。


神戸がクラブを変えたいなら「バルサ化撤退!」をうたい、更地からやり直すしか無いと思います。今のメンバーはバルサ化を目指すという、1世紀かかるプロジェクトの1年目。


ベンゲルという我々グランパスにとっても最大のリスペクトを払う聖人のような人物を当てつけのような仕事を依頼して欲しく無いのが感想。


どうか平野もそう思っていて欲しいものだ。

バルサとのスポンサー契約もあるのだから、ベップの弟子(講習受けました)的なロマン枠で持って少なくとも今シーズン、降格してもやってください。


三男計画組んで3年目で何も収穫ないって事あんまりないよ、って誰がミッキーに言ってあげなさいよ。誰がじゃなくて三浦淳な。


以上