下町ビュー

国内サッカー(主にグランパス)、社会福祉と街歩き、人について書いています。

王者を決める舞台


2019.10.26

ルヴァン杯決勝@埼玉スタジアム

コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ

 

ラグビーW杯の熱狂冷めやらぬ日本。

ホスト国、日本はつい先日敗退したものの、ラグビー熱は未だ熱気を帯びている。

 

この10月は台風によって日本各地が被災。

ラグビーW杯の結果にも影響を及ぼし、何よりも関東地方、東京や千葉といった比較的これまで災害に見舞われることのなかった地域が被災。

 

それはこの日、埼玉県で開催されるルヴァン杯決勝にも影響を及ぼしたと思われる。

関東地方は25日前後にまたも大雨によって交通網を中心としたインフラが絶たれた。それによって決勝の舞台にたどり着いたコンサドーレのサポーターの交通手段にも少なからず影響を与えたのではなかろうか。

 

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札幌の選手紹介 ゴール裏

しかしながら、コンサドーレのサポータの熱量はこれほどのものか!と驚くほどの質だった。チャントやハンドクラップ、各種のコールもバリエーション豊かで、他サポである私も聞いていて楽しかった。

 

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川崎選手紹介

私がこの試合を現地で観ようと思った主たる理由は川崎フロンターレである。

今シーズン現地で3試合、川崎目線で観戦。やはり観ていて楽しいサッカーが川崎にはある。サッカーだけでなく、サポーターによるチャント、コール、ハンドクラップに魅了されていたので、川崎贔屓に試合観戦に臨んだ。

 

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川崎のコレオ ルヴァン名物

私は試合の途中まで忘れていた。

もはやコンサドーレは昔の、エレベータークラブBIG3(京都・福岡・札幌)ではなくなっていたことを。広島、浦和で「ミシャ式」ともいわれるオフェンシブサッカーを完全に身にまとったコンサドーレは決勝にコマを進めたことは運だけではないことを痛烈に、体感的に伝えてくれた。

 

ジェイという圧倒的制空権を握れるFWをセンターにスピードのある鈴木武蔵、テクニックとアジリティのあるチャナティップを前線に、かつて他のミシャが率いたチームを思い出させるような「湧いて出てくる」菅や白井。

 

どちらも「提案型」とか言われて、守備よりも攻撃にクオリティを置くチーム。チーム戦術に若干優位に思える札幌と個の技術の集合体である川崎は最高のサッカーを見せてくれました。

 

ちなみに、私は妻を初めてサッカー観戦に同行してもらいました。

まさにラグビーティーピーポーの最中にいる妻が途中で飽きないか、「ラグビーの方が~」とか口にしないか冷や冷や。

 

結果、最後の最後まで試合に釘付けにさせてくれた両チームに感謝しかありません。

両チームとも攻撃的でした。シュートが度々見られ、且つ、宇宙開発的なものではなく、メインスタンドにいながら「おお!」と思わせるものが多かった。

札幌は後半からFWアンデルソン・ロペス、ルーカス・フェルナンデスという寄り攻撃的な選手を投入。鈴木武蔵との三人で攻めるスタイル。とにかく前進し、それを追い越す動きが絶えない展開は誰が見ても面白い。

 

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後半開始くらい

片や川崎。素人の妻でも「顔は観たことがある」というキング中村憲剛を投入。

後半開始やや過ぎから家長が左インの位置で輝きだすとそこから最後まで「あいつに持たせたらやられる」感がビンビン。

試合開始から「めちゃくちゃ上手い」と口から出てしまう大島僚太からのパスに今日は決定率すんごい小林が美しい、文句のつけようのないゴールが生まれる。

 

試合85分、私たちが座っていたメイン上段の席から次々と席を立つ方がいました。

小林のゴールで川崎の勝利は決した、と思う人は多かったはず。上記、札幌の攻めが3人の独力にしか可能性を感じなくなってもいた。

そして帰りの飛行機とか、そういう仕方のない理由で帰った方もいただろう。

 

87分あたりから川崎ゴール裏は勝利を確信したか、「明日も」を熱唱。勝ちムード。

 

途中から完全に札幌を応援し出した妻も「あ~やだ~」と嘆くものの、どう考えてもATラスト1プレー。GKも上がるシーンで札幌はCKから深井のヘッド!!

 

起死回生です。リーグ戦と違ってこれで本当にこの試合がわからなくなった。

この時点で返りの飛行機を諦めた、いや、望んで捨てた札幌サポーターもいたでしょう。いや、私がその立場ならそうする。

 

それくらい、「最悪、勝ち点1を持って帰れます」じゃない、「優勝」に手が届いた瞬間だった。

現場の空気は何となく真っ赤。札幌の士気が爆上がり、「追いついた側の方が勢いありますからねえ!」とか、中継解説が誰だか知らんかったけど鈴木解説員も自信もって言えそうな空気。

 

メインから見て左側の札幌コーナーの士気の上げ感と右側の川崎コーナーの消沈感は目で見えました。

 

延長戦。これで嫌でも拘束時間は30分延長。

妻の集中は欠けてない。

谷口が退場!!あれ、何かデジャブ。

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疑惑のシーン映像が求められます

VARって、あれどう見てもペナ外だろと思った。スクリーンに「VAR」としか出ないもんだから、何を審議してるのかわからないよね!

結果FK。

 

札幌には福森がいます。

今にして思えば川崎にいそうな選手。何で札幌?と思えば嘗て川崎にいたんですよ、という大分のGK高木と同じカテゴリーの選手。

 

正直、近すぎると思った。

得意げに「チャンスだけど近いな~、この距離だと壁を越して落とせるかな~」とか言ってみたら左足からファー上に!!

 

あのボールの軌道は目に焼き付いて離れない。

フッキがヴェルディに居た時、国立で35m~くらいのロングシュート決めた時の弾道を更新するような。

 

川崎は10人となり、大島?に変えて運動量のあるマギーニョ投入。彼一人で1.5人分の活動量は得られたと思う。しかし、流れの中から得点が生まれる気配は札幌の5人以上で敷く守備ブロックを崩せる雰囲気はなかった。

 

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中村憲剛からのCKは何か生まれる

ここでL・ダミアンという個を投入できなかった所が深い。

 

しかし、小林が決定機を確実にものにする。

 

一瞬オフサイド?と思いきや余裕でラインに札幌DF残ってたし。

 

メインスタンド札幌寄りながら、周りの誰もがよく叫ぶ、変なブーイングのない幸せな空間も決着をつけるステージ、今やなかなかお目にかかれないPK戦へ。

 

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両陣営

正直、札幌のGKクスンユンに雰囲気があったので札幌有意と思いました。

しかし川崎もあのまま続けていてもセットプレーからしか勝ち目もないとも思えた。そんな状況でのPK。

車屋が外すも、その後に川崎GK新井がナイスキーパー!

イーブン。

フロンターレは6人目が確実に決める。

 

コンサドーレ6人目は金髪。

外すと思いました。進藤だとは遠目でわからなかったものの、キックまでの時間の要し方、何か躊躇いがち、そしてステップに入りフェイントを入れるも新井が動じずに万事休す。正面に力ないシュートが放たれ、新井が胸でキャッチ。

 

川崎がルヴァンカップ初優勝を飾りました。

またしてもタイトルが取れなかったミシャ。しかし限りなく近づいたのはこの日が来日以降最高ではないか。

 

試合後もクスンユンに声をかけに行く川崎のチョン・ソンリョンの姿、不動のGKと思われていたソンリョンからポジションを奪った苦労人新井がヒーローになるという予備知識がないと感傷に浸れない部分もあり。ピッチ上が美しい。

 

谷口が結果一発退場、という部分はあったにせよ、何か清々しい試合内容。というか、これ以上の展開はあり得ない。

 

ラグビーに湧く日本で、私のような名古屋グランパスサポは「ルヴァンは若手を試す場」としか初めから考えず、リーグ戦が第一。としか考えていなかった日常に、日々の生活の一場面に素晴らしいコンテンツ、サッカーがある、と痛烈に思い知らせてくれました。

 

コンサドーレ、見事。

一昨年残留し、功労者であった四方田氏(現コーチ)の監督職を解き、ミシャ・ペトロビッチを招聘したクラブは素晴らしい。選手を観ればユースから昇格した選手も多く、良きスカウトから良質な外国人選手を獲得。ミシャを担保に、というのは失礼だが、彼があって加入した選手もいるでしょう。

ミシャ、という監督の哲学や方向性をコンサドーレ札幌というクラブは納めて成長できる器を四方田氏が築いたと判断できた野々村社長も見事。

 

重なる悪天候のなか、遠く離れた北海道から駆け付けたサポーターの皆さん。素晴らしいコレオグラフィー、応援でした。

 

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素晴らしきJリーグ

攻撃って素晴らしい。シュート打つって見てて楽しい。

サッカーの一つ一つの魅力が詰まった、2019年のルヴァンカップ決勝でした。

 

多摩川クラシック@味スタ サッカーを楽しむ

7月15日

梅雨真っ只中。前日、名古屋グランパスが長居でC大阪に敗れた翌日、私は味の素スタジアムにFC東京v川崎フロンターレ戦を観に行った。

 

天気予報では雨模様なのでチケットを買ったものの調布に行くまで面倒くささを感じていたが、前日のグランパスの敗戦を目の当たりにし、遠からずも同じ民族的なフロンターレ兄貴の試合は観ておいた方が良いだろうと、自宅を出た。

 

席はバックスタンド上層自由。

他クラブの試合をゴール裏で観る、安い席を取ってしまう、のは何となく気が引けるので次いで安価で上層、観易かろうとこの席にした。

満席が予想され、17時頃到着。

飛田給駅前のコンビニには既に長蛇の列。そんな中、新人バイトさんを「会計はビール券で」と主張するどう見ても未成年が困らせていた光景に冷や冷やした。

 

まだ明るい中、エキシビジョンマッチとしてFC東京U11vs川崎U11による試合が行われました。

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フロンターレの20番の決定力がすごかった

5-2だったかな。

両チームとも試合終了後にはゴール裏に挨拶へ行き、サポーターからボリューミーな声援を受けていました。良い体験になったでしょうね。

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フロンターレゴール裏。2階席まで満席。統率された集団に見えた。

グランパスの場合、一階席のみ、しかも全体のせいぜい1.5/3程度なのに。クラシコもあってかゴール裏は二階席含めて満席。私の座るバックB自由も9割川崎サポ。

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調布のゴール裏はいつもと変わらず。

調布のコールリーダー?のチャントコール、「トウォウキョーーーーー!」って感じで一人で決めてるのだろうか。

 

この日は多摩川クラシコ

そもそも何でこの2チームがダービー関係になるのかよくわからん。まあ調布からも多摩川はそう遠くはないとはいえ。

ただ、キックオフに先立ち、味の素社の社長さんの挨拶に「古くから味の素の工場は川崎にあり…」という事実で繋がった感はありました。

 

この特別な試合、どうやら最近Jリーグでも話題の「ギャラクシー」が行われました。果たしてどこまで告知していたのか相当微妙なギャラクシーだった。

フォローすると、スマホ等のカメラだとカメラのオート機能が明るさを出すがために明るい空のもと、サイリウムでもなく恐らくスマホのライトでもってのみギャラクシーを発動させたのだと思います。

調布に敬意を払って、かなり写真を加工し、それなりに実物に近い形で表現してみました。

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サポの間でも意思統一されていないことが露呈

ギャラクシーを見せ物とは考えていないようだ。

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名誉のために、実際はそれなりに暗かったのでこんな感じ(だったかも)

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強調してみた

まさしく東京の星空!

川崎サポはまったく便乗せず、今一。

スタジアム照明も用いたギャラクシーはスタジアムの照明もさることながら、相手クラブがどれほど参加して楽しめるか、そのためには事前情報の展開は必須だと思います。

日産スタジアムでのギャラクシーはその点グランパス側のサイリウムの準備、ギャラクシー6など、歴史的なイベント、祭りが生まれ、マリノスには大変感しています。

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キックオフ間近。照明がピッチのみ照らす形は素晴らしかった。

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このような枠、とでも言いましょうか

川崎のCBジャジェウは近年でも大当たりの外国人CBでしょうね。身体能力、対人ディフェンス能力はもちろん、ハイラインをベースにしつつ、展開によってラインを下げるタイミングを常に意識していたように見えました。

当然、前線、いやむしろ中村憲剛のプレス開始位置が厭らし過ぎてプレスに行く、何とか逃れれば小林、その他選手が待ってましたとばかりに立ち塞ぐこの一連のディフェンスは観ているだけで楽しかった。

プレスも「奪える勝機」を選手が感じたら深く鋭く当たります。

この辺のレフェリングはもう終始一貫ノーファール。フロンターレは早い時間でその基準を確認したこともプラン遂行可能かどうかの確認をした気がしました。

あの激しさで倒れてファールアピールはもはや「ダサい」です。

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倒れるのはほぼ調布の選手達

ピッチ上に二人調布の選手が倒れてます。

その後先制されてからも調布の2トップ、オリヴェイラと永井は倒れること多く、時間をロスしてました。

長居程ではないですがピッチコンディションは悪かったですが。

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川崎CK。キッカーは下田。ジャジエルのヘッドはクロスバー

完全にヒットしていたので入っててもおかしくないシーン。

川崎の選手たちのペナ内での動き直しも見どころでしたが。

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開始序盤、調布に決定機があったものの、先制点まではハーフコート

やっぱり中村憲剛がすごかった。至る所に顔を出し、リンク。選手同士の距離感を最適に保つ。狙ったパスについては3Dというか、グラウンダーだけでなく3次元のなかから最良のパスを選んでいる。

小林悠は常に最前線で駆け引きをしているので仕事に集中できてる。

チャン・ヒョンスが移籍し、経験の浅い渡邊には手強い相手。

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調布のキッカーは太田からポジションを奪った小川

小川がキッカーでした。

一本グランダーの面白いキックがあったものの、谷口、ジャジェウのヘディングの飛距離がえぐい。

小川の対面は登里。登里が後ろ向きに追いかけるシーンは皆無だったかも。

右サイドの室屋、彼個人の能力の方さは良く分かった。それでも対面の地味に確実な車屋を破れず。室屋は小回り、アジリティ効くし、アップダウンできるしやはり良い選手だった。

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2本目のCKで小林がゴール

下田のキックも良かったけど、ペナの中で再三再四動いて最終的にはフリーでキレイなヘディングが決まりました。完全に崩した場面の無い中でCKから決めたのは大きい。

 

バックスタンド上層自由はほとんどフロンターレサポでした。

 

FC東京は先制されるときつかった。攻めに行かなければならないのに、ファストブレイクさせてくれる場面がまるでなかった。フロンターレも少し引いたと思います。

且つ、時間をかけて後ろでボールを回す。調布にボールが渡っても「さあ、崩してみてよ」と調布は挑発受けてるんじゃないかっているほど、フロンターレの術中にはまっている感じ。

ただし、川崎とてまだリードは1点。

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完全に崩した川崎の2点目

さあ後半。

川崎が本来のサッカーを再開。

この日左のサイドに入ったのは代名詞ドリブル・斉藤学でしたが、一回もドリブルでしかけなかった。しかけなくても相手としたら「まずドリブルを警戒」するのにしない。

 

そして欲しかった2点目を決めたのは斉藤学

下田からの速いパスを憲剛がトラップ、右に行くと見せかけて(時間を生み出してから)小林に出す、ワンタッチで中に絞っていた斉藤学がワンタッチでゴール。

個人的には中村憲剛のあの体制、モーションは絶対何か生まれる動作だったのでゾワっとしたら得点が生まれた。何て怖い選手。

 

2-0は危険なスコアこと「キケスコ」ですが、危機感がなかった。じゃあ調布が何を変えたかというと、永井が下りてきて一人で50mほど独走したのち最後に止められる。オリベイラもあの腕が鶴になるような仕掛けをしてきましたが止められる。

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独走の後、数分間頭を上げられず土下座の永井

この土下座はしばらくつづきました。

負けてるので早く立てよとは少し思いましたがね。

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三点目は阿部。阿部の必殺技ここで発射

斉藤学の必殺技がドリブル、なら反対サイドの阿部はミドルシュート。名古屋も痛い目見てます。もはやこの二人の必殺技は事前にリサーチしなくても、新人でも知ってるレベル。

 

後半、この日初めて斉藤学が単騎でドリブル推進、GKとの一対一を迎える。シュートはGK林がセーブするもボールは空中へ。

この時調布の選手たちは「守った」と全員が一瞬気持ちが切れた。ほとんどの調布選手は自陣ゴール方向を見ているというお粗末さ。

だがしかし、GK林が弾いたボールは空中から落下、川崎の選手が身体を張ってキープ。斉藤学の突撃スピードと変わらぬスピードでボールは下田へ渡り、ワンタッチで落としてら阿部。全く力みのないきれいなシュートが決まりました。

 

川崎を褒めるべきですが、ペナの中にいた室谷は一部始終で半径1mも動いてません。

 

どの時間帯でも集中力を切らさず、デュエルではとにかく勝つ。勝ったうえで先に進める。この日の主審は佐藤氏でまあ、信頼はある方だとは思いますが、やはり1,2年前の基準で球際を争っていたらファールアピールしている間に空いては数メートル進んでいます。今日の川崎のプレーは全クラブ見習っていいんではないでしょうか。

 

ユニフォーム引っ張られを見逃す部分に関しては私も毎回ジョーのユニフォームが引っ張られているのを見ているのでいい加減にしろと思いますが、がっつんと当たりに行かないと勝てない。

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味スタナイトゲームの雰囲気は最高だった

首位と二位の戦いで、接戦を期待もしましたが、川崎の完勝でした。

ディフェンスラインの位置をフレキシブルに変える、攻めに転じても両サイドバックが猛進して上がることはなく、最終ラインから最前線までの目の揃いで相手を包み込んでいたフロンターレ

選手間の距離が遠くなる、ということはなかった。間に中村憲剛がいるから。

名古屋グランパスは今週の試合よりクロスの名手太田が出場可能です。ただし、前節のように完全にペナの中で立った状態でクロスを待ち構えても上手くいく気はしません。

 

風間監督が言う「急ぎ過ぎる」は急いでハーフコートという枠を作って、先ずそこから、という考えが選手たちの中、意識の上層部にある気がしてならない。

 

太田も、いや相馬だってクロスの質は高いよ。抜き切らなくても上げれる。

ジョーの最大の武器は相手に触らずにフリーを作り出せること。それを活かすのであれば、クロッサーからのクロスを受ける際には何人もの選手が一番前にセットして居なくていいと思いますよ。

小林悠のようなゴール前での駆け引きをジョーができないはずがない。

 

セットプレーでいえば、最近のシャビエルのキックのアイデアの乏しさに注目がいくけど、どのような体制でCKを迎えるのか。川崎もCKからのゴールは少ないことから練習はしているとのコメントがあった。

 

自分たちの枠を意識するのはいい。

でもそれと90分ハーフコートゲームをするのは違うと思う。試合時間は90分。言われたことを90分、100%遂行しようとし過ぎなんではないか。

 

味スタに行く前に本屋でSKを立ち読み。2年目のジョーが「日本の選手は真面目。言われたことを100%守ろうとする」というのはこれを言っているだと思いました。

 

結局この日は傘を持って、レインブーツも履いて向かったものの雨に濡れず、楽しい時間を過ごせました。

 

ギャラクシーは自分たちの工夫、十分な事前準備、と相手クラブの協力もあってこそ、成り立つということがわかりました!

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交代で家長キタ!思ったら山村でテンション下がったのは許して

家長と大島観たかった…

 

たまにはミーハー的にサッカー観るのは相当楽しいものでした。

ルヴァン杯 ベガルタ仙台戦 「ゴール裏にあったもの」

はじめに

前回のブログを改めて見直すとなんとも誤字脱字の多いことか!

改めて。

前節のリーグ戦、対エスパルス戦は今季ワースト試合を更新したと思えた。

開幕から変わらないメンバーながら、開幕時に感じた興奮はなく、前もその前も見たような展開に終始するグランパス

「再現性不可」と思えた開幕時のチームは相手の対策ももちろん、しかし開幕からの期間を考えればその上をいかねば昨年の二の舞。

 

そんな中、リーグと同時並行中のルヴァン杯である。

出場メンバーは主にリーグ戦に出場していないメンバー達。活躍の場を与えられていない小林、金井が、櫛引が活躍しているというルヴァン杯

彼らのリーグ戦メンバーに向けたメッセージを直に、この目で観たい。体感したいと思い、エスパルス戦の深夜にチケットと往復のバスチケットを手配し、私は6月26日を迎えた。

 

出発

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新宿バスタ

今回の仙台遠征、出費を抑えるために往復をバスにした。

バス会社はさくら交通。

費用は往路が10:20発仙台行き ¥2,250

復路は夜行バスで23:30発新宿行き ¥2,110

ちなみにチケット代はビジター自由席 ¥2,000

合計で ¥6,360 でした。 バスの乗り心地については完全にお値段の通りです。

 

東京のバスの玄関口、新宿バスタ。

名古屋 栄のオアシス21に勝るとも劣らないバスターミナル。

 

梅雨真っ最中、ピーカンでした。

 

ユアテックスタジアム

ルヴァン杯 仙台戦1stレグに際し、ベガルタサポを代表される峰麻美さんが名古屋のパロスタのアクセスの良さを褒めてくださっていた。(翻って豊スタは遠い!)

その文中でユアテックスタジアムのアクセスの良さを強調されていたのでとても気になっていました。

そして実際、恐ろしい程のアクセスの良さ!!

これまでジェフ千葉のホーム、フクアリが最も、個人的な立地からもベストだと思っていたが…。

駅を出て、ちょっと歩いたら即到着!!

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てか、駅前からスタジアム見えてる

和泉中央駅を出て、グラサポさんがいたので少し着いていったら真逆でした。

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もう着いたアウェイスタジアム

私は関東グラサポなので基本アウェイ観戦が主です。初めて行くスタジアムというのは道中もワクワクしたり、スタジアムに向かうユニフォーム姿の人の群れ、街がどれだけクラブカラーを出しているかを眺めるのも悪くありません。

 

でもユアスタ問答無用。駅着いたらもうあります。

本当に近くて本当にこれでいいのか?戸惑いながら信号待ちをしていたら私の隣を白と水色の古い大型バスが右折していきました。

「あれ!?米本じゃね?」よく日焼けした男性が何とも窮屈そうに窓際に座り、その後部座席にはグランパスの選手を乗せたバス!と確信させる、相馬がまぶしそうに外を眺めているのを目の当たりにしました。

突然すぎて何が何だかわからないまま手を振り、「とんでもねえもの見ちゃった!」と興奮しながらスタジアムへ。

ゴール裏

ビジター自由席のゲートをくぐるとコンコースに座るコールリーダーの方々や爆心地でいつも中心となって声を出されている方々がいました。

中には私がゴール裏に通っていた9年前にも目にしたことのある方々が何人も!

いることがおかしいのではない。

風貌が変わっていない!老けてないから即わかった!

なんとも、懐かしい感じ。

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ゴール裏の階段出口の上

ピッチまでが近い!

芝は確かにモフモフでしたが、自由席とはいえこのくらい傾斜があれば全体を見渡せます。

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あいさつビール

先ずビール。

さすがにアウェイ側でのスタジアムグルメ、ましてカップ戦もあってかお店は一カ所のみでしたが、ビールと牛タンセット(牛タンと麦飯)を購入。美味しい!

混まずに帰る幸せ。

渦中への移動 惹きつけるもの

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ゴール裏の渦中へ

この日のグラサポは100名程だったでしょうか。

上述の通り私もゴール裏中央を避け、より試合内容を観れる席に座っていました。

どうようの方々もいました。

「今日は人も少ないけど、皆集まって良い声出しませんか!良い声届けたいんで!」

そうトラメガで促してくれたのはコルリの方でした。

 

「ああ、そうだった。そうだよな」自分が何をしに来たのかを思い出させてくれる言葉。10年以上前、チケット確保に「遅い」なんてことはなかった時、アウェイゴール裏でもこうやって言ってくれたよな。そう思い出した。

私はこの変わってない感じが心地よかった。

そして上の写真のように前へ。正直上の席は隣に人もいなかったので、何とか達成したかったこともかなえられそうになかった。しかし移動して即実行。

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9年後の君はMAKIからMARUへ

自分の姿を後ろから撮ってもらうこと(笑)

私が着用しているユニは2010年シーズンに購入した元グランパスFW巻のユニ。

優勝したシーズンのユニでいろいろ縁起も良く大切にしていました。そして昨年、丸山が加入し、今シーズンについても背番号は17だったことから…。

仙台駅前の東急ハンズで勝った赤いビニールテープ¥108で細工。

その姿はMARU

当時私は観戦時にはグリーンの安いキャップを被って観戦するスタイルでした。それを9年の時を越え、再現。

正直もうやってやった感すごい。

試合開始

スタメンは驚きました。

伊藤洋輝とネット復活以外がリーグ戦メンバー!!

システムや選手評等については私は書きません(ゴール裏じゃよく見えないし)。

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選手が試合前アップで入場

やっぱ近い!!

この近さは何なんですか?そんなにピッチと高さを感じるでもないのに。

しかし、周りの皆さんがまとうユニは今シーズンのものが多かったですね。この近さったらないんですよ。ユアスタに行かれたことのない方に最も伝えたいのは写真左、白のパーテーション。

これより左側のエリアは試合中も選手のアップスペース!

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これ。因みに赤崎は前半15分あたりからアップしていた

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雰囲気は最高

正直言えば、冒頭にも書いたように所謂、これまでのルヴァンのメンバーが見たかった。

しかし、やはりだ。

現場にいなければわからないことは多すぎる。

そしてそれらの多くをゴール裏では共感し合える。

 

私はTwitterをしていますが、この頃明らかにTLに「〇〇イラね」とか、ネガティブなツイートが増えました。なんでしょう。しかも対象となる選手は大体決まっている気がする。

昨年から引き続き、今年も一時を脱したらアーリアがその対象に挙がっているのを目にする。リーグ戦で得点もあげた札幌戦は出色だった。

しかし、今のアーリアが何故にここまでスタメンを張っているか。個人的には現場で彼の一挙手一投足を観なければわからない。

声を出し、周りに指示を出し、チームの1stDFたる役目は他の誰にできるか。

 

この試合、個人的に印象に残ったのは「ミッチのための灯台の役目だった。

リーグ戦ではジョーがいる。ミッチもロングボールを蹴る時に迷いなくジョー目掛けてボールを蹴れる。しかしジョー不在時はどうだったか。脳震盪の後遺症は疑われはしたが、安易なミスからの失点。彼自身のパフォーマンスを低下させるには十分な展開がピッチ内外になかったか。

 

清水戦の解説で早野氏が「ジャスールはね、技術が素晴らしいんですけど、まあ、ヘディングが嫌いなんですよ」と仰っていました。確かに嫌いそう。

しかし、この試合ではゴールキックの場面などで真っ先にミッチへ向かって手を上げていたのはアーリアだった。ミッチも迷わず、アーリアに蹴ることができていた。

ミッチから迷いを消す、ミッチのパフォーマンスを上げる役割を彼はしていた。

 

この日のミッチの活躍は言うまでもないですね。

直接観れたので伊藤洋輝について。

ルヴァンのレギュレーション上、スタメン出場したのは間違いない。トゥーロンでも指摘されていたが、彼はもっともっとボールを受ける、受けに行くプレーは必要なんだなと思いました。正直散々だったと思う。

15分経つかどうかくらいで赤崎がアップしていたので前半で交代はあると思ってました。彼も感じていたはず。

一回、前線で半身でボールを受けてキープ、そこから落とせれば…というシーン以外、個人的に見どころは少なかった。

まだまだなんだ。でも今のグランパス(というか風間監督)なら起こり得る起用。どういう意図があったかわからないけど、そこで得ないといけないものも絶対ある。グランパスに来て実質半年も経っていない。

ここでは責める人はいない。ただただ成長してくれ。信じている。

 

だから磐田から完全移籍しよう。←つまり

 

声を出し、闘う

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仕掛ける前田

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選択肢は説明不要

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シュートまでいく(多分だったと思う)

ゴール裏の中心で写真撮っててすみません。でもこれも楽しみなんで!

選手のチャントはかなり歌えなかったです(笑)

でも新しいチャントも何となく合わせて声を出して歌ってハンドクラップしました。メインやバックスタンドで聞いていたチャントを歌えるのは嬉しい!

 

そしてそれより嬉しいのは10年前から続くチャントがあること。

何も考えなくても声は出て、手をたたき叫べる。

何でしょうね、帰れる場所って言っていいかな?

 

何かを変えないといけない、と考える者

1stレグに出場した選手たちは忸怩たる思いだっただろう。そのほとんどがベンチ外だった。

個人的な感想だと、ルヴァンメンバーなら勝てたと思っている。得点を挙げ、勝てたと。ただ、もしかしたら負けて、敗退した可能性もあったかなと。

リーグ戦メンバーでの結果はこの結果だった。

良くて敗退を逃れる、という至上命題の遂行。

清水戦後の青空ミーティングがどんな内容だったかは知らない。

ただ、この日の失点後に自然発生的に選手たちが円陣を組み、この試合の目的を明確にしたアクションはクラブのことよりもチームの、この日出場できなかった選手たちのことをも含めた行動だったと信じたい。

 

だから後半、ペナルティエリア内まで侵入しながら、決定機直前まできたのにゴールから逆走するアーリアがいたんだと思う。

自分たちの恥より、チームの意地を体現したと思いたい。

あの場面で「いつも通り」プレーを続けていたら確実に敗退していたとも思う。

 

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タイムアップ。うなだれる選手達

この写真から読み取れるものは少ない。

ポジション的に手前で項垂れてるのは赤崎だと思う(ネットからの絶好のパスをまさかのコロコロシュートミス)。

左サイドは和泉だろうか(すごい切れてた)。

一番奥、もしかしたら中谷と櫛引は最低限の仕事をしたと確認し合っているのかもしれない。

中谷は丸山の負傷後にキャプテンマークを引き継いだ。

後半は失点をし、見返せば完全にオンサイドだったピンチも招いた。しかし天敵長澤を抑え、「そんなアジリティあったんすか」ってくらい広範囲をカバー、空中戦で戦う中谷がキャプテンマークをしていても全くの違和感はなかった。

1stレグを知る櫛引。ああ、丸山だったら…というシーンは無かった。数少ない1stレグからの選手。期するものを感じた。丸山と同じようなプレーを彼はしなかった。守っていた。それでいいと思う。

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不満を口にする方もいました

「こんなんで満足しろってのかよ!こんなんで戦えるのかよ!」と声を荒げる方もいました。

最もです。リーグ戦メンバー、現チームの1軍メンバーに近いメンバーでこの試合負けましたから。完封負け。仰ることは間違ってない。

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ヒーローインタビューは中谷だったもよう

選手たちが挨拶に来た後、一人遅れて挨拶に来たのは中谷だった。気づかなかったがインタビューをされていたようだ。負けたんですけどね。

中谷へは激励が多かった。

じゃあ中谷を責めれますか?

誰かを責めますか?

個人的感想

前述の声を荒げた方の発言があるまで、私はトーナメントで上に行けた事、この日の選手達はそれを達成することに全力を上げたと思えたので「良くやった!」といったようなポジティブな気持ちが充満しており、目の前の敗戦、ましてやベスメン出して勝てないというチームの現状を考えたらネガティブにもなったでしょう。

 

ただ、私はこの目で

・「それでも仕掛ける前田」を目にした。

・和泉と豊の連携で左サイドを突破していくシーン、ここしばらく消えてしまったものが観れたこと。

・和泉は近くで観ると相手を剥がすプレーはキレッキレだったこと。

・ネットはシミッチとは違う脅威でやっぱりグランパスに必要だと思えたこと。

・ミッチはやっぱりミッチェル・ランゲラックだったこと。

・米本が周りを何度も鼓舞する姿、陣形について要求するジェスチャーを見れたこと。

試合だけでもこれだけのものを観れた。中継では得られないだろう空気を感じることができたことに満足しかない。

 

ユアテックスタジアムは素晴らしくて、絶対また来たい。

ベガルタサポの応援の統一感も素晴らしく、多くは無かったであろうサポーターの声援は得点後圧倒的な圧を感じさせてくれた。その「圧」こそ、声を出して自分も選手達と一緒に闘いたい!と思わせるものだ。

 

ゴール裏という場所は、手前のゴールに味方が攻めあがってくる時の突進感というか、迫りくるものは観るものを虜にする、中毒者にする力があると改めて感じた。すごく見やすいスタジアムとて、反対側のゴールまでは何が起きてるか正直良くわからないし、この試合ははたしてハイラインだったのかもわからない。

 

観るより感じろ。

それでいいはず。

 

私にとってグランパスは心の拠り所だ。

リーグ次節負ければストレスは計り知れないだろう。でも選手達も何もしていないわけではない、当たり前だが「生き物」だ。

その生き物に自分の心情や境遇を重ねてしまう。それでもいいでしょう?

この試合で私が感じた事は当たり前のものじゃない。

サッカーに求めるものが違えば、目の前のゲームから得られた情報に対して怒りや侮蔑を発する人もいるんでしょう。

 

でもそんなのつまんないよ。

そんなんだったらしばらく観ない方が良い。それか観る場所を変えてみたらいい。

近場でなくて遠征してみればいい。

 

ユアスタのごみ捨ては結構真面目にやらないといけないやつだった。

ペットボトルもラベルとキャップとボトルを分別しないといけなかった。でもそれを促すボランティアさんたちに感謝の気持ちすら感じる。

 

6月の平日にこんなスケジュールで観戦に行けたのは自分が体調壊して休職しているからです。そんな自分ナイス。

9年前は負けたらストレスで誰ともしゃべりたくなくて、野次も飛ばしてました。

だけど時間経過よありがとう。楽しめた。

 

どうかこのクラブがこれからも、何十年も存続して、心の拠り所であってくれますように。

 

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試合中「電車の音する…」と思ったら線路と隣接してて胸熱!!

 

君は何故仙台へ行くのか<戦前記>-ルヴァンNoSt2ndレグ-

イントロ

リーグ戦で勝ち星を拾えず、先日の清水戦に至っては今季ワーストを思えるサッカーを展開したグランパス

≪自分たちの枠の中で≫という今シーズンのキーワードに縛られているかのように、枠の中でパスを回し、崩す機会を逸し、仕留めきる場面まで及ばない現状。

そんな中、一瞬の光明というか、ポジティブなトピックといえばルヴァン杯である。

ノックアウトステージに進出、ノックアウトステージ1stレグは見ていませんが、菅原の一応のラストマッチということもあり、また快勝したことで幾許かの期待を持つことができている。

そして、その勝利を掴んだメンバーはリーグ戦ではスタメンに名を連ねないメンバーで構成されている。

私はそのメンバー達が繰り広げるグランパスのサッカーを観たいと思った。

 

はじめに

6/26(水)というど平日のナイトゲームに東京下町に住む私が何故、現地観戦をするのか。

理由の一つとしては上述の通り、停滞しているチームの中で小林や金井、櫛引といったリーグ戦で活躍の場を与えられていない実力者達が躍動する姿を観たかったから。

都心住まいの私は基本関東でのアウェイゲーム観戦が主。ホームにも行きたいが観戦に至るハードルが上がってしまったのも事実ある。

そして一番の理由は、昨冬に転職したものの環境不適合を起こし、ハラスメント等々の理由から現在出勤停止、自宅療養を課せられている身分であり、時間があったことが最もな理由だ。

 

メンタリティ

私事で恐縮だが、昨冬の転職は現職場からのオファーに基づくものであった。前職場での仕事を評価され引き抜かれたという表現で違いはない。

但し、職場の環境、ハード面、ソフト面においてそれは全く違った。精神的プレッシャーは並大抵のものではなかった。おこがましい表現でいえば、高額の移籍金で移籍したにも関わらずチームに馴染めず、ミスを繰り返した挙句、負傷し戦力にもなれなかった、という信条に合致するものがあった。

上司からのハラスメントは言い換えればファンサポーター、又はそれ以外の人間、マスコミからの誹謗中傷と同意であると感じた。

個人的に記憶に新しいのは中村俊輔セルティックでの華々しい活躍の後、リーガのエスパニョールに移籍したもののご存知の通りの成果だったことだろうか。

他にも同様に大きたいな期待を背負い移籍したものの「世紀の大失敗」と評される選手は枚挙にいとまがない。

 

ルヴァン杯のメンバーたちに感じた共感

選手たちのコメントを見ても、当然目標とするのはリーグ戦でのスタメン、及び出番である。

昨シーズンのルヴァン杯のメンバーを思い出して欲しい。

正直厳しいメンバーであり、残留が最優先という状況をトップチーム自ら招いた影響もあり、風間サッカーに反旗を記すようなメンタリティで戦っていた印象が強い。

思い出されるのはガンバ大阪戦。快勝した試合。

その試合で躍動したのは既に移籍したFW押谷、DF畑尾ら1.5軍どころか2軍といって差し支えなかった。「今日のサッカーをやればもっと勝てる」といったニュアンスだったことを強く覚えている。

ただ、勝てなかったと思う。押谷をはじめ、チームが目指す方向性に沿わずに志向したサッカーだったからだ。

 

果たして今期のメンバー。

GK武田をはじめ、全員リーグ戦でスタメンで出場してもおかしくないメンバーだ。

そして彼らメンバーは決してチームの方針から逸脱せず、グランパスのサッカーを突き詰めているメンバーなだけに、リーグ戦で十分な出番を与えられていない今の状況、信条たるや想像に難くない。

 

「仕事をさせてもらえる時間と場所があれば貢献はできる」

この矜持が金井をはじめ彼らのコメントから強く伝わる。

 

今の私と同じなのだ。チャレンジしたミスに対して懲罰交代が横行するチームに加入したい選手はいない。そのまま腐る選手もいる。

 

私もそうだ。私は腐った。

 

しかしグランパスのメンバーはリーグ戦メンバー以外が一つになっている様子がメディアから伝わってくる。

「こうしたらフィニッシュまでいけるっしょ」という金井の言葉を信じたくて仕方ない。相変わらずコメントを出さない小林も同様のことを考えているに違いない。

 

腐ってしまった私に、腐っても考えてやることやれば「ほら、できるんすよ」というメッセージをくれそうな私の心の拠り所が、ルヴァンを戦うメンバーなんだ。

 

ゴール裏での観戦

私は記憶の限りでは2003年頃から、現地観戦でゴール裏観戦を始めた。

スタジアムで不意に声かけられたガングロギャルに誘われたのがきっかけだった。

それ以来、2010年、そう、名古屋グランパスが悲願のリーグ優勝を果たしたあのシーズンまでゴール裏民を続けた。

観戦仲間はあえて作らなかった。

ただ、得点時などに、自然発生的に起こる周囲とのハイタッチ等の喜びの共有は何にも代えがたい喜びであった。

 

ただ、私は感情移入型の人間であり、勝敗によっての自分のパワーコントロールを調整できない人間だった。

人間は楽しいとき、興奮時には交感神経が優位になる。平常時よりも高くなるのだ。その交感神経がゴール裏での観戦時には溢れんばかりの神経伝達を起こしていた。

 

そうするとどうなるか。

翌日以降である。日常に戻れば交感神経と副交感神経のバランスが整っていく。

前日に交感神経をはじめ、脳内を興奮させ幸せホルモンが多量に分泌されていたのが、日常になれば当然減るのだ。

ご経験のある方もいるかもしれない。「燃え尽き」に近い感じだ。

私は精神的にそのような質を持っていることにより日常の仕事にも影響を及ぼしていた。これは一種の社会障害である。

 

タイミングよく、ゴール裏卒業を決心する場面は訪れた。

2010年のリーグ優勝である。

私はこのシーズンの最終節・豊スタでの広島戦のゴール裏にいた。優勝のセレモニー。それをビールを浴びるほど飲みながら眺める時間は至福であった。

そして私はこの日を以てゴール裏民を卒業することを決めた。

 

それ以来、実は降格した2017年までに現地開催した試合は恐らく一試合。

声も出さず、国立競技場のゴール裏上層部でおとなしく見ていた。

 

そしてユアテックスタジアムでゴール裏へ向かう

風間体制になってからはスタジアム観戦を復活した。

ただし全てメインやバックスタンドなどで応援などより試合展開を見ることを目的としていた。

正直、指定席を購入するコストも昔に比べ容易になった。

 

ユアテックでも指定席を購入することは容易だった。

だが、ゴール裏を選んだ。

 

応援したかった。

声を出し、伝えたかった。プロである彼らのプロたる所以を観たかった。

彼らにおくるメッセージは自分にも返ってくるんじゃないかと、思った。

 

今、自分は自分の心の拠り所に縋っている。勝ち負けじゃない。

ルヴァンのメンバーにしか出せないものがいまのグランパスにはあると思う。

 

おわりに

グランパスに限らず、ゴール裏席の持つ意味合いについてトピックになることが増えている。

最も安価なゴール裏自由席で初観戦を楽しみたいという方がいればそれは尊重したい。

しかし、サッカーはサポーターも含めてサッカーだと思う。

一番安い席で座って、足を組み、世界のサッカーと比較したいのなら私はDAZNで良いと思う。

プロの妙技を間近で見たいのであれば指定席を買い、ピッチに近い席を選ぶのもファンサポーターに求めらえるリテラシーだと思う。

 

何か求めるものがあった時に、テーマは同じでも¥200の書物を買うのか、¥2000の書物を買うのか。求めるものによって当然変わるはずです。

 

私は2010年頃と全く同じ格好で向かいます。

優勝シーズンの2ndユニ(背番号17を細工してMARUにする)、そして緑のキャップを被り、集ったメンバーとコアになって戦いたいと思います。

 

神戸、ベンゲルに声掛けてるってよ。

全く噂の段階ですが。


バルサ化を掲げて一年経つかどうかでこれですよ。神戸のフロントにいるベンゲルチルドレンの平野孝が口にしてみただけ、だと願いたいような。


リージョがいた頃の神戸はバルサのクラシックな部分、文化的土壌から構築するものだと誰もが思っていましたが、哲学もくそもなく目の前の結果で実質解任。


三浦淳SDはバルサ化継続を口にしていました。


ベンゲルと言っても我々が把握している限りでも3フェーズあると思います。


1つは20年以上前のグランパス。サッカーのサの字を教えるが如く「規律」を叩き込んだ。稀代の天才にして、ベンゲルが仕事に取り組めた要因たるストイコビッチがいた。彼は引退間近でもなく、暫しの休息のつもりで来たバリバリの年頃。且つ、外国人選手もCBにトーレス、MFにデュリックス、パシと自ら適材適所に選手をセレクト。


しかしながらベンゲル体制始動時は7連敗?ほどしました。内容は全く覚えていませんが、外国人選手と日本人選手のレベルの差が原因だったのかと思います。


伝説のベルサイユキャンプの後、ピクシー デュリックス トーレスというセンターライを構築、当時所属した日本人から4バックを右から飯島・トーレス・大岩・小川を選抜。大岩はベンゲルが得意とするコンバートにて能力を開眼。ルーキーでした。

MFも右から岡山 デュリックス 浅野 平野と、固定。展開の出来る浅野、スペースへ侵入できる岡山、縦への突破と一芸の左足を持った素材がいた。

FWには全権を託されたストイコビッチ、潜在能力を燻らせた小倉に、スーパサブというワードを日本に定着させた森山がいた。

下記は1995年に在籍した選手一覧である。


Pos.選手生年月日(年齢)
MF沢入重雄1963-05-08 (31)
MFパシ1964-01-21 (31)
MFストイコビッチ1965-03-03 (29)
GK伊藤裕二1965-05-20 (29)
MFデュリックス1965-10-20 (29)
DFトーレス1966-08-22 (28)
GK川口晃1967-01-24 (28)
MF浅野哲也1967-02-23 (27)
DF阪倉裕二1967-06-07 (27)
DF小杉敏之1968-06-20 (26)
FW森山泰行1969-05-01 (25)
MF中西哲生1969-09-08 (25)
MF高橋寛人1969-10-26 (25)
FW後藤太郎1969-12-24 (25)
DF飯島寿久1970-01-06 (25)
GK石川研1970-02-06 (24)
DF小川誠一1970-07-21 (24)
MF米倉誠1970-12-28 (24)
MF島村征志1971-06-03 (23)
MF川畑淳二1971-07-10 (23)
DF森直樹1972-05-05 (22)
DF平山大1972-06-03 (22)
DF大岩剛1972-06-23 (22)
MF内田利広1972-08-12 (22)
DF加見成司1972-09-03 (22)
DF清野乙彦1973-04-23 (21)
FW小倉隆史1973-07-06 (21)
DF久保政二1973-08-21 (21)
FW岡山哲也1973-08-27 (21)
MF井幡博康1974-06-25 (20)
DF谷口圭1974-07-15 (20)
MF平野孝1974-07-15 (20)
DF津島三敏1974-07-30 (20)
GK水原大樹1975-01-15 (20)
FW神田貴樹1975-08-14 (19)
GK本田征治1976-02-25 (18)
MF山上智也1976-04-02 (18)
DF加藤泰明1976-04-10 (18)
DF向島満1976-05-05 (18)
MF喜名哲裕1976-12-10 (18)
MF伊藤亘

これだけの中から上述のメンバーにプラスアルファ使われたのはDF森、MF喜名、中西程度な記憶だ。


コンパクトでシンプルな4-4-2は今でも名古屋に息づく土台に感じる。


ベンゲルの第2フェーズはアーセナルでの序盤?ベルカンプ、アンリ、ピレス、ヴィエラ…とスペシャルな選手達が揃い、というか自ら1.5流レベルの時点で引き抜きユニットとして各人がスペシャルになった。この頃も殆ど4-4-2ではなかったか。

ベンゲルといえばコンバート。サイドハーフだったアンリをセンターフォワードにしたり他にも沢山あった気がする。


ベンゲルは先見の明、選手のポテンシャルを何処で最高に発揮できるかという時点において稀有な才能のある監督だった。

選手獲得でも青田買いが基本なので恐らく強化費にあまりコストはかからず、無敗優勝した頃はスカッドも黄金期に入っていたのもあった自らの名声を高めたのだと思う。


フェーズ3だ。正直この辺は良くわからないが、青田買い先行を続けるも他クラブの大型補強効果に時間も足りなかったのだと思う。結果もついて来ず、観ていて楽しいサッカーではあったがシステムも時代とともに変化し、ベンゲルが第一線を離れる自然なタイミングだったと思う。


そして神戸のオファーである。

クラブの哲学もへったくれもない話だ。恐らくだが、フェーズ1を期待している気はする。

しかし考えて欲しい。今の神戸のスカッドベンゲルの構想するセンターラインを誰に任せるのか。CBにダンクレー?センターにイニエスタ?トップにポルディ?ビジャ?

やはりサンペールいらなかったんじゃない?


ベンゲルの下で活躍できそうなのは古橋だけだが、彼はどこに行ってもやれると思う。ちなみに藤田が残っていればセンターハーフイニエスタと組ませたのではないか。


神戸がクラブを変えたいなら「バルサ化撤退!」をうたい、更地からやり直すしか無いと思います。今のメンバーはバルサ化を目指すという、1世紀かかるプロジェクトの1年目。


ベンゲルという我々グランパスにとっても最大のリスペクトを払う聖人のような人物を当てつけのような仕事を依頼して欲しく無いのが感想。


どうか平野もそう思っていて欲しいものだ。

バルサとのスポンサー契約もあるのだから、ベップの弟子(講習受けました)的なロマン枠で持って少なくとも今シーズン、降格してもやってください。


三男計画組んで3年目で何も収穫ないって事あんまりないよ、って誰がミッキーに言ってあげなさいよ。誰がじゃなくて三浦淳な。


以上

天邪鬼でいられない今のグランパス

玉サユですこんばんは。

この名前ですが、苗字に玉がつくのと、名前を合わせたものです。

当然「玉」が付きますから、柏に在籍時から玉田のことは気になっていて、グランパスの一員になってからは玉田を推してレプリカユニ等も買っていました。

 

さて、昨シーズングランパスは豊スタ開催の鹿島戦で観客動員40,000人越を達成しました。先日の広島戦でも40,000人という、動員数。

 

ピッチ上で見ていて面白いサッカーをしている、クラブが観客動員のための施策を練り、それがライト層に伝わり、スタジアムで試合がある日が一日スタジアムで楽しめるというモデルが構築されているように思えます。

 

私は95年のベンゲル体制時代から本格的にグランパスの結果に関心を持ち始めました。初観戦はアウエー@横浜国際競技場での対横浜F戦。

メインスタンドビジターよりの1Fで観戦した記憶がありますが、印象的にはベンチ入りしていた小倉が声掛けにリアクションをしてくれて嬉しかった程度。

 

ゴール裏デビューは味スタでの東京ベルディ戦だったか。

当時のゴール裏は1階席のサポと2階席のサポで分かれていました。理由はわからない。私はズーム機能を持った一眼レフカメラを持っていた所、ゴール裏玄人の要であったギャルに声かけてもらって、初めてゴール裏で声を出して応援する楽しさを知りました。

 

ご存知の通り2000年中盤のグランパスは中位を守れれば御の字、という体質が会社としてあったと思います。特に、対外的なプロモーション活動もしていたとは思えず。

しかし、そのことは私のようなホームに滅多にいけない関東サポからするとありがたく、開場してからでも、シート張りもせずに会場に到着してゴール裏の中心部近くで楽しく過ごせました。

関東でのアウェー観戦が主たる私からすると、たまのホーム観戦で気になったのが現地民と思われる方々の「諦めの速さ」に驚きました。

 

関東でのゴール裏は両サイド全く見ず知らずの方々でも、ビハインドを負う場面でも声を出し続け、一体感を感じることができていた印象が強いです。

 

そんな私は2010年、優勝を決めたシーズンのホーム最終戦。人生で初めてシート張りを行い、ゴール裏に。既に優勝は決まっていましたが、セレモニーの最中に「何か自分の中で終わりにしよう」という決心がつきました。

 

グランパスに懸ける感情は脳内の攻撃的であったり、快の感情を生み出す脳内ホルモンが過剰分泌されたことから、翌日からの虚無感と上手く折り合いをつけていくが困難になったからです。

 

2012-2016シーズン

動画もスカパーであったため、ほっとんど見ませんでした。

ただ、功労者への仕打ちや、お家芸騒動がたくさんあった時期ですね。このころの平均来場者数はさぞ少なかったでしょう。

 

長時間待つこともなく、ふらっと訪れてもグランパスの試合を見れてしまうことも私の中では大事なことだったんですが。

 

2017~

J2降格しました。

私はこの年から関東地方での現地観戦を再開し始めました。

主にメイン及びバックスタンドで。

 

奇跡的残留を果たした昨年から、今シーズン。

そのゲームの楽しさは過去最高です。

現地観戦しないとわからない、かけひき、フレーム外から猛ダッシュしている選手を見れる。

 

風間体制3年目で正直私たちもグランパスのサッカーに対する目が揃ってきた気がします。

 

10年程前であれば、気が向いたら観戦しに行くかって感じで見に行けたグランパス戦がそうではなくなってしまった。それはそれで寂しいというか、大衆性がなくなってきているんだろうけど、1試合に向けたクラブ総出でのプロジェクトの一員になることが今のグランパスのファミリーになれることだとおもいました。

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サポの自主企画性で生まれるグランパスへの愛情

マリノス戦でのギャラクシー。

選手側からホームでもやってよ!って要望が出たら最高ですね。

 

今のグランパスにはストイコビッチもいない。楢崎もいない。

誰か代表に入っている選手いるの?と聞かれても、それは先ずグランパスの試合を見てからディスカッションしようか、私はそう言います。

熱戦激戦マリノス戦

前回ブログを書いてからこんなに間が空いてしまった。

とっくに今シーズンは開幕。

昨日は@日産スタジアムマリノス戦でした。

 

戦前からマリノス主催の当試合でも「トリコロールナイト」と題した演出がされることが判明しており、グランパスサポもTwitterを中心に対策というか、この演出に参加する動きがありました。

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燃えるビジター自由席

 

赤と黄色のサイリウム?ペンライトは美しかった!

燃えている、と表現できるもの。本当に、発煙筒たかなくてもこの景色をホームでもできたら圧巻ですよ。

 

昨シーズンもたしか「ギャラクシーナイト」と題して試合前に証明による演出がありました。素晴らしいものでしたが、今シーズンは豊スタの照明もパワーアップしたので同等の演出がきたいできます。

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光の花道

今シーズングランパスが会社としてもさらに頑張っているのは伝わっていて、前回のアウェー・味スタにもグランパスFCのブースが出ていましたが、今節もゲートの外と中の二カ所でFC活動をされていました。

グッズの物販もホームチームと合同ではなく、グランパスだけのブースがあるなど好印象。もてなされている感があります。

 

試合開始。

コンパクトな陣形は美しく、チーム全員がオーガナイズされたものだと理解できます。

DAZNでも無論、それは確認できます。

この試合で私が最も印象に残ったのはFW起用されたアーリアから始まるディフェンス。前線からコースを限定して前の方でボールを奪取。

または、コースを限定しながら相手にボールを運ばせて、最終的には相手の目の前には丸山さんでした。残念!というような、自分たちで構成するディフェンス、受けに回るディフェンスとは違った概念を感じることができたのが一番の収穫でした。

 

昨シーズン、アーリアはかなりつらい思いをしたと思う。正直、私もアーリアの存在意義に疑問を持ってました。

 

良いでしょう!

これでゴール決めだしたら「半端ないって!」の領域にいってしまいますよ。今節も再認識させられましたが彼は中央崩し拘りマンですよ。

 

左サイドは吉田の加入と和泉のコンビでアタッキングサード最深部まで侵入できるようになり、大きな武器になっています。

右サイドも徐々に徐々に宮原がゴールに近いエリアで攻撃に関わり始めています。考えたら何とも!なんですが、宮原がCBの中谷に預けて自分を使うという場面が良かった。

 

いや、中谷前に居すぎだろって感じなんですが、丸山がゴールへのラストパスを出せるのが今年のグランパスなので、中谷が宮原を活かすって最高じゃん。

 

ここんところ途中交代でしたが、宮原。彼は自分の前に現れる壁を次々と乗り越えていきます。

完全に乗り越えているわけではないんですよ。でもその壁に挑んでいるのがわかる。挑むから進化する。

風間監督の下で成長する選手の代表がやはり宮原なんだなと思った。

 

無論ですよ、和泉。風間監督のもとCF以外は務めてきた彼ですが、丸2年の時を経て、今左サイドハーフのポジションを確固たるものにしています。ポジションは戻る場所でしかない、という監督の意思を最も理解しているんだなーと感じます。結果上手くなってますよ。ちょっと自信過剰じゃないのってくらい止めて蹴って外します。

 

風間体制2年目のアーリアも自分の前に現れる壁を乗り越え、立ち向かっている最中だと思います。プレシーズンに「グルテンフリーだジョコビッチ」という最高の居場所?を与えられた(チームメイトに)彼のこれからの成長に期待。

 

和泉に代わって入った相馬。

昨年、学生の時分にマリノス戦でジョーの決勝ゴールをアシストしました。今節はオリジナルポジションの左サイド。

エグかった。右でも左でも、相手も縦に行くのわかってんだろって状況でもぶっちぎりましたね。爽快すぎる。

 

こういった選手達一人一人の感想は限りなく。

 

この試合、勝利できれば当然それが良かった。ただし、ドローでも満足。

グランパスのスタイルでマリノスも全力の戦いで来たと思う。お互いに決定機は多く、決めていればという試合。

コンパクトな陣形で超決定機の直後には大ピンチというシーンの連続。

 

この試合、なんといっても昨シーズンから全試合出場を続けてくれたランゲラックが負傷退場。この時の不安というのは当然ミッチの容態を案じてのもの。交代してゴールを守るのが武田という絶対の信頼と安心感を再認識させた。

その武田、マリノスのGKの活躍は試合を引き締めたと思う。相手GKは変な時間稼ぎもせず、好漢でした。素晴らしいGKだった。

 

お互い主審への不満はあった。基準が曖昧。

そのジャッジに両チームとも取り乱されなかったことも良かった。

 

スタジアムのボランティアの方々や、ゲートで声をかけてくれるスタッフさんたちの対応も快く、全てがオーガナイズされた一日でした。

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劇場はそこにある(アウェイだけど)

Jリーグは進化してます。

スタジアムへ行こう。