下町ビュー

国内サッカー(主にグランパス)、社会福祉と街歩き、人について書いています。

対 川崎 これが「レッスン」か。。

フロンターレ相手に

3-1 ●

完敗でした。

なんでしょう、ここまで潔く完敗と認められるのは。

それは間違いなく、相手が自分たちが目指すべき姿だと、誰もが思える姿だったからでしょうか。いや、そうです。

時の監督がピクシーだったか、セフだったか。外国人監督が敗戦後のコメントで「先ずは相手を称えたい。我々にとっては良いレッスンとなった」といったものをよく見た気がします。

当時は「負けておいて何言ってんだ!」と思いましたが…。

 

そのコメントを選手をはじめ、各SNSを見てもサポーターからも挙がっているのだから今節のまとめの言葉が上記になると思います。

 

書き始めると止まらぬほど、様々な面がフロンターレにはありました。

・中央崩しは当然。しかし両サイドにどんどん振る。

・どこを攻めるか、どこを囮とするか、デザインされた攻撃。

・デザインしているのはやはり中村と大島。

・所謂、選手たちの目が揃っているのか恐ろしい連動性。オートマティック。

・何故デザインか、中村憲剛が完全にピッチを俯瞰しているため、「崩す」というパスをこれでもか、と出す。

グランパスの選手たちが意識して剥がす、運ぶ動作をしている所、フロンターレの選手たちは無意識的に行え、次のアイデアで頭を使えている印象。

 

…。フロンターレが関塚氏の時代からグランパス中村憲剛に崖から突き落とされてきた思いがある。ゴール裏から、傾斜が緩いスタンドでも一発で「そこ出すか…」というパスで崩された経験が多い。個人的にはガンバの遠藤よりも、圧倒的に中村憲剛。健在過ぎた。

健在であれる理由としては、前で家長、横に大島といった同じ頭脳を持つ選手がいるからか。自分の成す仕事を変わらぬ技術と増し続ける経験でピッチに君臨している。

 

グランパスが自分たちのサッカーでフロンターレに臨み続け、善戦し、観るものを楽しませることはできる。ただ勝てるか…。

長崎が徹底的にフロンターレ対策を講じ、選手が完璧に実践、セットプレーから1発ワンチャンゲットで勝つことはありえると思う。

 

グランパスの話。

和泉は気合が空回ったか。挑み、躓いた印象。オウンゴールが評価のマイナスではない。普段やれていたことができなかった。2人相手に挑むのは厳しかった。周りも生かして欲しかった。前半ながら相当な疲労感が見えました。

グランパスは金井の動きを変えなかったと思う。その結果、和泉が金井の上がったスペースも意識していたと思う。真面目な和泉ならでは。自分は攻撃的に、と割り切ってしまう選手であれば失点はもっと増えていたかもしれない。

 

前田は一人で決めれる選手になっているんじゃないか?という程、攻め切っていた。得点もただ裏抜けしていただけでなく、シュートスピードも十分。

ジョーを使っている。

トップにいても良い。右サイドにいれば宮原とのコンビを作れる。コメントも貪欲且つ、いつから居たんだという程の論理的なもので関心します。

 

宮原からかなり下りたジョーへパス。ジョーからの速いパスをゴール手前で受けた金井、ラストパスを前田に。

この一矢はやはり金井の意外性、持ち味からグランパスが創り出した形でスカウティングでなんとかなるものじゃない。完璧な得点だった。

 

要はこのグランパスの完璧な形をフロンターレはいつでも発動させていた。

 

SNSで全く歯が立たなかったわけではない、というコメントを見て唖然としました。歯が立たなかった。

 

しかし自分たちが目指すところが弱くなくてよかった。

 

もう、そこを目指すべく、残留しよう!